「おしゃれも自立も諦めない 〜見た目と機能の両立への挑戦〜」

脳腫瘍手術後の女性の方でした。旦那様は超高齢で、協力を得ることが難しく買い物や掃除など身の回りのことは自分でする必要がありました。
転移により片側下肢のみの麻痺があり、思う様に足が出せず買い物先までの長距離が歩けない状態でした。
歩くリハビリをめちゃくちゃ行なったとしても杖を使用して坂道が多いスーパーまでの距離は、とても時間がかかり疲労感も強く定期的にはいけない…
見た目をすごく気にされる方で、杖をつくだけでも嫌…
最短(期間)で行けるようにする為にはどうしよう?!!!!!
考えましたが、見た目を犠牲にして歩行器をうまく使えるように促しました。
最近は、見た目もかっこいい歩行器が増えていて、いろんな種類を見てもらうことで歩行器を使ってもらえるように話し妥協してもらえました。
「歩行器だと買い溜めする量も載せることが出来ますよ~!」
「歩行器だと買い物以外に銀行やAさんの家までお茶しに行けますよ~」
「歩行器だと○〇できますよ~」
といくつもイメージを膨らませることで見た目よりも出来ることが増え生活が弾む目標も立てました。
片側の足と歩行器をゴムバンドで縛り、ゴムの戻る力を利用して力強い足の振り出しを出来るように工夫しました。あとは、ゴムに負けない体幹トレーニングと体力を練習してつけました。
3か月後には買い物へ1人で行けるようになりました。
本人様は今では、「見た目よりやれることが増えて良かった」とデパートに行けるようになったのでさらに見た目にうるさくなりました(笑)
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