「食レポのように気持ち良くうどんをすすりたい」 

家からまったく出ないひきこもりの方でした。病気してからすべてにおいてやる気が無くなり「やりたいことは何もない、苦しまずになんもせんで最期を迎えたい。」

家族は介護負担が重くのしかかり、デイサービスだけでも行ってほしいと心から訴えられていました。

本人の気持ちも尊重したいがこのままでは共倒れする。なんとかまずは、生活にハリを持たせたい。

興味や関心のあることを片っ端からお話ししながら聴取して、しつこくしつこく探りました。

やっとの思いで興味や関心を繋げながら「食レポの人のようにうどんをすすりたい」こんなご希望が出てきました。

本人が目標として掲げられるようにまずは、外的動機づけから行い、はっきりとしたイメージが持てるように関わりました。

勢いよく吸い込むことは難しく、まずはお茶をすするところから始め、素麵や冷や麦、半田そうめんなどいろいろと工夫しながら段階を踏みうどんへ。

「ズズズ…ズズ・・・」

涙をためながら喜ばれる姿に感動しました。目標が持てるようになった頃から生活にハリが出てきて表情も変わりました。

このあと、デイサービスにも自分から行くようになりました。

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この記事を書いた人

すべての人に後悔なく暮らして欲しい!

私たちの訪問看護・リハビリは、”暮らしを超えて、夢を形にする“ケアを提供しています。日常生活の支援だけでなく、利用者さんの心の奥にある“やりたい”を引き出し、それを実現するお手伝いができます。

私たちは、ケアに活かすパートナーとして、利用者さん一人ひとりの人生に寄り添います。

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